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neneisan’s blog

紆余曲折を経てマーケティングの仕事をしている、40歳手前の会社員。ふつーのロスジェネ世代の日常。

研究室の話

理系大学生に向けて研究室の選び方を解説!直接訪問でブラック研究室を避けましょう。 - なぎぶろ

とても懐かしくなったので。自分の思い出話。

サークルではなく“部活”を本気になってやっていた私は、3回生までほとんど勉強らしい勉強をしていなかった。何となくテストには行っていたけど、教科書はほとんど新品。単位もギリギリ足りないくらい。入学時とは打って変わって、「まずは卒業して就職すること」という低めの目標に変わっていたから、こだわりなく「先生が気さくそうだから」という理由で研究室を決めて入った。大学院に行くかどうかも、あまり考えていなかった。「好きな科目が勉強できるならいいか」くらいの気持ちで。

その時、私が何よりもドン引きしたのは、研究室に入るにあたって女子どうしがとても揉めたことだ。人気の高い研究室は定員以上に希望があって、女子どうしがいがみ合った。このことで、女性の多い職場には絶対就職したくない、という変な価値観ができてしまった。無駄に悪口を言い合って険悪なムードになったが、部活ばかりしていた私は、悪口も言われなかった代わり、相手にされていなかったのか、クラスメイトの話にも出なかったようだった。それでも、部活に熱中することの方が、その時の私には大事なことだった。

いよいよ研究室を決める段階になり「希望を聞いたうえで成績順」と言われ愕然としたが、そもそも4回生になれなさそうな私に「なれなくても研究室での生活は楽しいし、ぼんやりしていたら時間がもったいない。席はあるから毎日来なさい。」と教授が言ってくれた。大学生活は勉強だけじゃない、という教授・助手だったので、食事や普段の会話も結構大事にしていた気がする。「よく学び、よく遊べ」を地でいく先生だった。

結局、一発で4年には上がれず、研究室には2年在籍した。教授はもう定年前で、ガツガツしていなかったが、地位はあるので予算もあり、研究室は広く、結果的に選択した内容としてはそこそこ正解だったような気がする。小さな大学にしては、教授+助手+院生+4回生ときちんと揃っていたし、輪読などのシステムもきちんと考えられていて、今から思うと「小さな会社」みたいだった。毎日同じ時間に出てきて、実験、実験・・・飽きっぽくて非日常が好きな私には最初はつらかった。なんでこんな同じことの繰り返しなんだ、と。でも、続けないと見えてこないものもたくさんあるんだ、ということを知った。仲間もそれなりにできた。ここでの経験は、社会人になってからとても役立った。研究室生活がなければ、会社員になるということのハードルがもっと高かったのではないかと思う。部活を引退してからは自分なりに勉強した。サボってきた分を取り戻すべく・・・。


「やればできるんだから、やりなさい」と言ってくれた当時の先生方には感謝している。いわゆる「進学校の落ちこぼれ」だった私は、高校の先生には一切相手にされていなかった。テストの点が平均の半分でも何も言われない代わり、相手にもされなかったが大学の先生は本気で怒ってもくれた。「国公立の大学の先生なんて、安い学費で教えてるんだから学生がどうなっても興味ないでしょ、自分の研究より大事なものはないんでしょ」と当時の私は思っていたが、想像以上に親切にしてくれたし、進路相談に乗ってくれたり、励ましてもくれた。だから、学校を辞めずにすんだ。

そんなわけで、なんの実績も残していない私は、母校にあまり迷惑をかけたくなかった。自分の特性もよくわかった。「推薦書こうか」と言った教授の打診を断り、ITに強かった助手の先生に相談し、SEになろうと自由応募で就活をして今の会社に入った。あれから15年か~、と思ったので記録しておく。