neneisan’s blog

紆余曲折を経てマーケティングの仕事をしている、40歳手前の会社員。ふつーのロスジェネ世代の日常。

数学の話

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最近数学の話を見かけるので思い出などなど。

小学校は算数・理科より国語好き→中2まで数学あまりできない子どもだった。定期テストは何とかなるけど実力テストは全然できない。適当に教科書を覚えて乗り切っていただけ。

ところが中3、高校受験を目の前に大きな変化があった。何としても高校受験を成功させたかった両親が動き、生活を切り詰めて嫌がる私を無理やり塾へ入れ、これまでの何倍もの量・時間の勉強をする羽目になった。入試問題を見尽くしたベテランの先生(もうおじいちゃんに片足突っ込んでいるくらいの年齢の)が作った、受験数学で出てくるパターンの繰り返し。授業→テスト→説明→テスト直し→再テスト→授業・・・の繰り返し。嫌々ながら毎日毎日休まずこればかり繰り返したところ、半年くらいで見かける問題はほぼわかるようになった。半分くらいは馬鹿の1つ覚えだったのだとは思うが、偏差値が格段に上がり、志望校にも合格した。

大人になってから、どんなものでもまずは「10,000時間やればモノになる」というのを聞いた。今から思えば数学の勉強もそうだったのではないかと。中3から4年(1日8時間休まずやれば10,000時間までに3年半くらいかかる)=高校卒業くらい で、やっと数学が少しできるようになり、楽しいと思えるようになり、その時がちょうど大学受験であった。

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ここにも書かれている通りで、「わからないのが恥ずかしい」「笑われる」というのは特に中学生くらいだとあると思う。実際、大学生の時に家庭教師をしていた生徒たちがそうだった。お茶でも飲みながら「私笑ったりせんから言うてみ?」と言うと、わからないところを話してくれる。

幸い、私が放り込まれた塾はベテランの先生が多く、落こぼれ~偏差値75まで色々見てきているからか、少しくらいわからなくても驚かれることはなかった。先生は皆なかなか怖かったが「何でも聞いていいんだ」という空気はあった。おかげで嫌な思いをせずに済んだ。もしかしたら、これも成績が上げられた一因だったかも、と今となっては思う。

「今の先生は余裕がない」とよく言われるが、先生がじっくり生徒に向き合う時間・機会が足りないのは昔からなのかもしれない。結局、私の場合も助けてくれたのは塾の先生だったし、学校の先生(特に公立の)は授業についていけないレベルの生徒を何とかする方が先決で、平均点前後以上の生徒はほったらかし、というのが、人数も多い私たちの世代の話だ。また、学校の先生(特に公立の)はやれ部活だPTAだ生徒指導だと授業以外の仕事も多いので、そこまで手が回らないのだろうと想像もつく。

数学は覚える教科ではない、と思う人も多いかもしれないが、覚える→繰り返す→いつの間にか理解しているという流れも無視できない。仕事していても同じようなことはある。何度聞いてもピンと来ないことも、何度もやっているうちにいつの間にかマスターしていて誰かに教えられるようになっている、というようなこと。

効率化、生産性向上、残業しない・・・こういうことが言われ続けているが、普通以下のスペックの人間にとっては、同じことの繰り返しがもたらす効果も無視できないのかもしれないと思ったり。